結局どの学部が入りやすい?! ~京大文系編~

梅雨が明けましたね!!8月13日には京都大学入試オープン、8月20日には駿台京大実戦があります。最後まで余力を尽くしましょう!!

 

さて、志望学部は既に決めているでしょうか??

京大は学部によって配点傾斜があります。もちろん、自分の学びたい学問に行きたい方はそちらに進むべきですが、受かる事を最優先にしている受験生もいるのではないでしょうか。

今回は、京大 文系学部の入試難易度を3つの型でご紹介します。

 

型の定義

大体、文系の受験生は以下のように分類されると思います。

1.大の数弱だが国語、社会系が得意。ド文系

2.英語が得意で文系、数学は平凡並にできる。

3.数学でも得点できるが、国語が苦手(文転系)

 

上に行くほど文系色が強く、下に行くほど理系色が強いイメージで結構です。

この型が悪いというのではありません。

※以下1型のように述べていきます。

 

各型の受験選び

1型の皆さん、は経済学部、総合人間学部を避けましょう。何故なら、彼らは理系チックです。

入学してまず経済学部は文系問わず微積入門に入ります。また、総合人間学部は理系と凡そ半々で𓏸𓏸系学科というのを三年時まで争うことになります。基本的に、人間科学系はドブと言われるほど人気がなく、認知情報学系はとりわけ人気です。人気の学科コースに進むためには、理系チックな要素が含まれます。

 

2型の皆さん、は経済学部をおすすめします。

経済学部は学部で1番の留学者数を誇り、就活も日本ではトップクラスを誇ります。また、大学院進学も文系学部にしては多く東京大学大学院や、海外の大学院進学も珍しい話ではありません。

将来設計が豊かな経歴を得ることができるでしょう。

 

3型の皆さん、は総合人間学部をおすすめします。総人はとにかく楽しい事がとても大きいメリットです。いわゆる、横のつながりや縦のつながりに恵まれ、将来に繋がるかよく分からない学業以外に専念できます。どれくらい暇かというと、暇人総人と呼ばれるほどです。3型の皆さんは、数学で稼がれると思います。文系学部で唯一、1.3倍傾斜になり、かつ二次要素の強い総人はとても魅力的です。

 

各型での学部序列

学部序列をつけるとするならば、以下のようになるでしょう。(本来良いものではないが)

1型

入試難易度  総人>>経済>法>教育>>文

魅力度         法>>教育>文>>総人>経済

 

2型

入試難易度  文>総人>教育=法=経済

魅力度         経済>総人>>法>>教育=文

 

3型

入試難易度  文>教育>法=経済>総人

魅力度         総人>>>経済>>>>>>>>その他

 

結局3型が勝ち組ですかね。

 

まとめ

どうでしへたか?大学受験において学部選びはとても重要な作業です。自分の得意不得意大学受験において学部選びはとても重要な作業です。自分の得意不得意を見極めて自分とって最も良い選択をしましょう。

何を優先するのか、入ったあとの魅力などに関して考えてみるといいですね。

京大オープン 9割が教える京大数学対策(文系編)

夏になりましたね。いよいよ、8/13には河合塾主催の京大オープンがあります。3週間ですが、対策を諦めないでください。

京大は文系受験生にも数学が課されます。誘導がない、広い解答欄だけの解答用紙……、という話を聞き、「何から手をつければいいのか」と悩む文系受験生も多いかもしれませんね。

今回は京大数学を、あらゆる角度から分析します。時間配分や目標点の決め方、頻出分野、具体的な勉強法、さらに京大数学対策におすすめの問題集まで解説していきます。

受験の概要

はじめに、これからあなたが挑む「京大文系数学」の概要を押さえておきましょう。配点、試験時間と時間配分、そして目標点の決め方を解説します。

 

配点

京都大学の数学(文系)は、学部によって配点が異なります。

総合人間学部(文系) 200点
文学部 100点
教育学部(文系) 150点
法学部 150点
経済学部(文系) 150点
大問は5題です。

 

時間配分
京大文系数学は120分です。120分で5題を解くということは、1題あたり平均24分かけられるということになりますね。

「1題あたり24分」を目安に、持ち時間を適宜割り振ってください。解けそうもない問題は後回しにし、解くべき問題に30~40分ずつかけるというのが現実的な配分でしょう。

過去問演習では時間配分も計画的に進めること。120分をキッチリ計り、「問題を見て解く順番を決める時間」「問題を吟味する時間」「見直しの時間」等も見繕います。

 

感覚として、経済総人に関しては数学で稼ぐ受験者が合格しやすくなっています。文系だけど国語が苦手な人や文転はここで稼ぎましょう。

 

頻出分野

京大文系数学では「整数・整式」「図形」「確率」「微分積分(数Ⅱ)」の4大分野が、かならずといっていいほど出されます。
複数分野を融合させた問題も非常に多く出題されています。「三角関数」と「図形」の融合などですね。

「整数・整式」「図形」「確率」「微分積分」を中心に据え、発展的な演習まで取り組んでいきましょう。

 

対策の心得

オール・オア・ナッシングの精神は未だに残っています。理系同様、論理破綻している解答は問答無用でバッサリ斬られます。

整数問題・確率問題で多く見られるので、しっかりと対策しましょう。

 

また、京都大学の数学の問題は特徴的で、「小問がない」という点が挙げられます。通常の数学の問題とは異なり、複数の小問が後に続いて難易度が上がるような構成ではなく、大問1つだけが与えられます。このため、解答者は一から完答までの道筋を自ら考え出さなければなりません。

一般的な数学の問題では、小問はいくつか用意され、後の小問が前の問題を解くための手がかりやヒントになることがあります。しかし京都大学の数学の問題にはそのような小問がありません。解答者は完答までの道筋を自分で作る必要があります。

また、京大数学の問題は単純なパターンで解けるようなものは出題されません。複数の数学分野が融合した問題や細かな場合分けが必要な問題、要領の良い計算力が求められる問題、さらに論理の正確さや創造的な発想力が必要な問題が多くあります。解答者は問題を多角的に分析し、吟味し、論証する力が求められるのです。

これらの問題に対処するためには、数学の基礎を十分にマスターし、その知識を使いこなす演習を重ねておくことが非常に重要です。自ら問題に向き合い、知識を駆使することで、より高いレベルの数学的な思考力を養うことができるでしょう。

 

オススメ対策書

まずは、夏が終わるまでに過去問に1度目を通す事をオススメします。

オススメなのは教学社ですが、駿台文庫でも構いません。

 

次に、導入です。京大を目指すに値する素養を信頼して、基礎問題精巧を夏までに終わらせて典型例題を徹底的に落とし込みましょう。

青チャートは辞書です。基本的には、標準問題精巧をベースにひたすら繰り返しましょう。解説がとにかく優しくないので分からなければ、近い問題を青チャートから探すイメージです。

 

次に、標準演習です。おすすめは文系数学のプラチカですが、難しい様でしたら理系数学のプラチカでも構いません。実は、IA・llBに関しては、理系数学のプラチカの方が簡単です。しかし、京大の特有の論述力を養うには文系プラチカの方が良いでしょう。

 

秋前、京大オープン第2回が始まる2週間くらい前には過去問に入りましょう。余裕がある方は、各予備校が出している模試を収録した入試攻略問題集(河合塾)や、京都大学の数学などを取り組みましょう。本試験より難しいです。

 

まとめ

京大数学は誘導がなく、自力で方針を立てないといけない点や、論理的で明瞭な解答作成力が必要とされる点が受験生を悩ませるポイントです。

受験生が本質的な数学力を持っているかを見極めたい大学側の意向が感じられますね。

京大数学を解けるようになるためには、計算力や発想力、思考力、表現力といった、総合的な数学の力が欠かせません。基本をしっかり定着させた上で、京大の問題に数多く取り組んで行きましょう。

同じ類の問題が繰り返し出されることも多いので、過去問演習は最低10年、できれば15~20年を目指すと良いでしょう。

令和6年度最新‼︎京大特色入試について解説

こんにちは。4月20日についに京都大学特色入試に関する概要が発表されました。

令和5年度入試に比べて大幅な変更がありましたので、そこについても触れ解説していきたいと思います。各学部の詳細に関しては、主要学部のみ本件で紹介したいと思います。

 

 

ポイント1 大幅な受験者数の増加見込み

昨年までは、経済学部のみ文系、理系問わず既卒生1年までは受験資格がありましたが、本年度から工学部を始めとしたいくつかの学部が既卒生の受け入れを始めました。

 

受け入れを始めた学部に関しては、総合人間学部、工学部一部、農学部、医学部人健です。

 

これは大幅な受験者数の増加が期待される要因です。

 

次に、経済学部に関して大きな変更がありました。昨年までは、英検準1級を始めとした高いレベルでの資格者が受験条件でしたが、今回から理系入試では完全撤廃され、文系入試では、資格等の提出のみと大幅に条件が下がりました。

この要因は、昨年度、令和5年度入試において受験資格者があまりに少ない点であることと、多様性に配慮していないとの指摘が受けられたとみられています。

 

このことから、経済学部では、大きく受験者数が増え、入試難易度が跳ね上がると考えられるでしょう。

 

ポイント2  アドミッションポリシーの変更

先程の経済学部の例の通り、今回から多様性に配慮したものとなりました。これまでの東大を始めとした実力主義から、一定のラインを設けた学術への意欲を買うスタイルになりました。

これは、地方に通う学生にとって、大きなチャンスと言えるでしょう。

また、京都大学の特色入試はまだまだ全国的に認知度が低いので2次試験で合格するよりもはるかにチャンスと言えるでしょう。

 

京大世界史 B 論述-中国史②-

問題: 中国子として知られる東アジアの貿易ネットワークについて、その起源と発展、そして周辺諸国への影響について論じよ。

 

 

解答:

中国子は古代から中世にかけて、東アジアの貿易ネットワークを形成した重要な要素であった。この貿易ネットワークは、中国を中心に日本、朝鮮、琉球、東南アジア諸国と結びつき、物品や文化の交流を促進した。

中国子の起源は、古代中国が海洋貿易を進めたことに始まる。宋代以降、南方海域で活動する商人や船乗りが中国子として知られ、貿易船団を組織して遠洋貿易を行った。中国子の船は大型で頑丈であり、陶磁器、絹織物、銅銭などの中国製品が主要な輸出品となった。

中国子の活動は、東アジア地域全体に広がりをもたらした。例えば、日本や朝鮮では、中国子との貿易を通じて高度な技術や文化が伝わり、それらの国々の発展に寄与した。また、琉球は中国との交易拠点として重要な役割を果たし、琉球王国が独自の文化を築く一助となった。さらに、中国子の活動は東南アジア諸国にも大きな影響を与えた。東南アジアと中国の間の交流は拡大し、異なる文化や宗教の交流が進み、東南アジア諸国の文化が豊かに発展し、多様性を持つ地域となった。結論として、中国子は古代から中世にかけて、東アジアの貿易ネットワークにおいて重要な役割を果たした。その活動は東アジア地域全体に広がりをもたらし、物品や文化の交流を促進した。中国子の存在は、東アジアの歴史や文化に深い影響を与えた重要な要素であると言える。

 

解答基準

国史の起源に触れていない-2、遠洋貿易-1、東南アジアに与えた影響-3、日本(朝鮮○)に与えた影響-1

 

 

京大世界史 B 論述-中国史➀-

京都大学受験者にとって、世界史は大きなアドバンテージを得るために必要な科目です。数学や国語が苦手な人にとっては確実に7割を狙いたい分野です。

また、京都大学世界史において古代・近代中国史は頻出分野であり、確実に抑えておく必要があります。

では、今回は、五胡の侵入と南北朝時代に関する京都大学•論述問題を2問紹介します。

 

問一,五胡の侵入から南北朝成立、西魏東魏に分かれるまでの過程。 

 

京大OP 2014 世界史B問題

4世紀に西晋が崩壊すると、中国は分裂の時代を迎えた。その中で遊牧民の一氏族 が建てた王朝およびそれに連なる諸王朝は、華北に定着しつつ、そこに居住する漢人 の農耕民を支配下に組み込んでいき、後の統一王朝への橋渡しをする役割を果たした。5世紀から南北統一に至るまでの華北の諸王朝の興亡と、この間に新たに導入さ れた諸政策について,300字以内で説明せよ。 解答は所定の解答欄に記入せよ。 句読点も字数に含めよ。

 

 

おさらい

--魏晋南北朝時代--

洛陽に入場した曹操が(太平道-張角による黄巾の乱で滅亡寸前の)後漢-献帝から、丞相(総理大臣)を任命され、後の息子-曹丕後漢を滅ぼして魏の皇帝となり、呉、蜀の統一後に司馬炎によるクーデターで起こった西晋に遡る。(魏→西晋)

この西晋は、五胡の侵入により渭水において水平から南北に及び分裂を迎える。(西晋と呼ばれるのは、後に東の建康に都を移した事から。)

--以降、設問上より渭水より北に着目する。--

五胡のうち力を持った鮮卑(拓跋 氏)が、北魏を築く。拓跋の太武帝が、五胡を統一した後、6代目の孝文帝に平城から洛陽に移し全盛を迎えた。

孝文帝の死後、宇文氏と高氏が台頭し、北は真っ二つに別れる。(北魏西魏東魏)

かれこれして、宇文、高がそれぞれの皇帝になる。(西魏東魏北周北斉)

また、北周北斉華北統一を果たした。

後に楊堅とする。

 

ポイント

おさらいの流れをそのまま文章に起こせば4論述割の及第点は貰えるだろうが、各時代の皇帝(とりわけ内容の濃い孝武帝)が行った政策や、国が分裂、統一を繰り返す流れ等を触れなければならない。ざっくり抑えよう。

 

(鮮卑)拓跋氏→③太武帝→⑥孝文帝

京大はこれのみで良い。

武帝→五胡(匈奴、羯ケツ、鮮卑、氐テイ、羌キョウ)を統一。漢民族に配慮し、道教を国教にした。

 

孝文帝→鮮卑の胡語・胡服の禁止(漢化政策)、洛陽遷都、均田制・自治(三長制)